よーやく、、、完成が近づきました。

 あっと、いう間に、、、

 


↑正面

 

西日を遮るために、縦ルーバーを付けることにして、

 さらに、ルーバー引戸も付けることに。

 

↑山側

 

考えていたスケールのまま、ちょーどいい高さ低さで、

 できあがったので、ひと安心。

 

改めて、模型での検討の大切さを実感。  




↑棟木と破風板と縦ルーバー 



↑ガルバリウム鋼板の屋根

 

内樋の納まりもうまくいって、

 豪雨でも雨がきちんと流れたので、ひと安心。

 

↑漆喰塗りの壁

本当は、京都のお茶屋さんのような、

 安土色の漆喰と、藍色の漆喰で仕上げたかったのですが、、、

 

却下。

 

墨を混ぜて、薄い灰色で塗りました。

 

 

大工さんもひと安心のご様子。

 

 

これから、台風がくるたびに、

  心配が襲ってくるのでしょうが、、、

 

まー、処女作としては、いいんじゃないでしょか。

 前の事務所の今井さんや先輩方が見たら、なんて言われるか、、、

  

 

あとは、お施主さんが喜んでくれたら、

 何よりなんですが、、、

↑定点観測点から

 

だいぶ、できてきました。

屋根板金も始まって、、

 

壁も作って、あとは、縦格子をつけていきます。

 



↑正面

 

なんか、教会でありそうな形

 ここで、結婚式させてもらおかな、、、




↑軒先と樋の納まり

 

かなり、悩んだのが、軒先の納まり。

 たらーんと、丸や角の樋をぶら下げたくないが、、

  内樋にすると、手間がかかるが、、、

 

わがまま言って、内樋で


 

いろいろ、現場で大工さんと納まりを考えるのが、

  至福のとき。

斜めに交わってくる かなーり面倒くさい納まりについて

  

 あーでもない、、こーでもない、そーでもない、、、と。


 

完成が見えてくると、、ちょっと、さびしいよーな、

  複雑な心境。

うだる真夏の日差しにも負けず

 

 大工さんたちは、造ってくれてます。

 

 

ぼくも現場でディテールを考えて、材料発注して、、、

 

手を動かせない代わりに、頭をフル回転して

 

 ↑棟木 と 棟持柱 と 上り梁

 

んー、、、自分でいうのもナンナンですが、、、

 

 かっちょえー。

 

 

 ↑上り梁と隅柱

 

スケール感とプロポーションがとてもいい、、、と思う。

 自画自賛です。

   




お昼に一人、小屋のなかでお弁当を食べる至福のとき

 かつ、いろいろ考えるとき、、

 

いろんな発見があります。


屋根の勾配と、軸線上にある山の稜線が

    ぴたりと同じでした。

 

今週末の一級の試験がなければ、

 どんなに楽しく、どんなにいろいろディテールを

  考え込めたか、、、、

 

夏休みの工作、まだまだ、続きます。 


いよいよ、、、

 

この日がきました。

 

7月22日 先勝 の 建て方

棟上げ、上棟とも言います。

 餅まきをするところもあります。

 

 

台風もどっかへ行って、、

 かなりの快晴。

  夏って感じの青空。 

 

簡略式で、お清めの塩と酒を盛り、

 工事の無事を祈り、開始。

  



 

木組みは順調へ進み。

 形を現わしてきます。

  

うーん、、高さの感じは、模型や図面のイメージとおり

 と思った、 次の瞬間は、、

  やっぱ、低くしすぎたかなー

 

屋根の8寸勾配はきつ過ぎたかなー

 

 やっぱ、いい感じかなー

 

と、いろんな感情が押し寄せてきます。



        ↑職人さんたちと

 

炎天下のなか、無事終了。

 

みんなが帰ったあとに、一人眺めてみたけど、

 やっぱ、いい具合の空間な気がします。

 

 

何もないところに、空間を風景を切り取る。

 グーグルアースの画像に出てくるのかな、そのうち。

  地球の上にひとつ、跡を残すのかな。

 

大きな夏休みの工作、はじまりました。

 

Image1551.jpg
最近 夜な夜な

実家の窓に出没する

アニエス ベー

家守こと ヤモリ



家を守ってるらしい

 

「誰の差し金でーい!!」

の 差し金(差し矩)について

 

大工さんの7つ道具の一つで、L形の定規

 

 

規矩術といわれる術があるほど、奥深いもの、、、らしい。

 

 

ルートの計算まで出来ちゃうっていうから、優れもの。

 

 

さて、小屋の屋根の勾配について、

 原寸図を駐車場に墨出しした時のこと


  

大工さんは片手に差し矩を

ぼくは片手に電卓を、、、

 

 

願いましては、、、8寸勾配の垂木の長さは、、、と

 

大工さんはL形の一方を10尺、もう一方を8尺に合わせて、

 線をシャーーーと引く。

ぼくは10の2乗と8の2乗の和のルートを、、ピッピッピ、、と

12.80624847、、、、、、

 

 

数学の限界?理詰めで出てこない長さ

 作図できない長さルート164

  割り切れないもん

おそるべし、、大工さん、、、木の文化

 って感動した今日この頃。

 

小屋につかうヒノキが入ってきたので、

 















大工の森本さんが、さっそく、刻んでおります。

  頭を転がしながら、、、

  

材と材が立体的に45度斜めから交差するので、、、

 

 












 


まず一箇所を刻んで、試しに組んでみました。

 












 


 

線や模型なら、どんなものも創れますが、、、

 

実際の形に置き換える大工さんの技と知恵には、

 頭が下がります。

  ほんとー すごい!

 

 

四苦八苦しながら、組んでいる森本さんを

 横目に、、、

 

ひとり、感動、、、、、(T T)

 

自分が引いた線が、実の形となって

   目の前に現れる この感動、、、

             たまりません。 

 

 

と、同時に、 本当にこれでいいのか、

 不安が胸を裂きます。

はじめて、自分ひとりで、考え、決める建築なので。

 

処女作「小屋」 

 

   

設計は胃が痛い。

 

大工は頭が痛い。

 

 

その終わりを迎えたとき、、、 どんなでしょ。


 

小屋に使う ヒノキ材を見に材木屋さんに。

 

原木のまま、ずいぶん自然乾燥してるようです。

しかも、山口県の木とのこと。

 

「飲み水となる川の水を

  キレイにしてくれる山の木を使う」とまでは

いかないものの、やっぱ地域材を使わないとね。

 


さてさて、、、いよいよ、大工さんによる刻みがはじまります。

 

最近はプレカット(機械加工)で仕口・継手を刻むことが

 多くなってますが、、、

 

今回は小規模なことと、

 形が複雑で斜め材がたくさんあるので、手刻みです。

 

 

大工さんは「頭が痛くなる」って呪文のように繰り返してますが、、、

 

  



とうとう、、、小屋の設計案と予算が通ってしまいました。

 

このデザインに、一度はNGがでたものの、、、

 

 

夜なべで修正案と軸組模型を作って持っていったら、

 

 

 

熱意が伝わったのか、、

 

「もう、、任せる」 ってことに。

 

 

というわけで、はじまります。

 

小屋 プロジェクト。






Image1421.jpg

毎日 日は沈むのに

夕焼けを眺めることが あまりない今日この頃


いつの間にか 昼になって

いつの間にか 夜になってる


時間の流れに 気付かないでいる日々



夕焼けが 刻々と赤が深くなり
そして 青が深くなっていくのを眺めながら


時間の流れを感じられた